売り子

球場でビールの売り子をやっていた時の話

投稿日: 更新日: 2017年11月22日

売り子をやっていた3年間は球場の階段によって足腰がかなり強化された?でででーさん(@d3_dayo) です!

 
私がよく野球を観に行っていた子供の頃に比べると、外観は変わってなくても今の球場は内装・設備がかなり変わった印象があります。東京ドームとかはあんまり変わってないかもしれないけど、古くからある神宮球場なんかは…私がよく観に行っていた頃は電光掲示板もカラー非対応でしたから…(^_^;)
 
でも、今でも表面的にはあまり変化がないように見えるものがあります。
 
それは球場の売り子です!
 

 
かつて私も3年間、売り子のバイトをしていましたが…ユニフォームも変わってないし売り方も当時のままですよね(中の仕組みはいろいろ変わっているかもしれないけど)
 
この記事では、私が売り方をやっていた時の記憶に基づき(もう15年は前の話ですけど)当時の売り子に関するアレコレを表から裏側まで書いていきたいと思います。
 
 

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売り子のバイトを始めたきっかけ

高校のクラスメイトに誘われたことがきっかけです。売り子のバイトはとても緩くて、アポなしで当日現地に行っても学生証だけ提示すれば働けるという仕組みでした。
 
原則的にシフトを予め決めることも固定されることもないので、働きたい日があれば時間までに現地集合すればいいのです。
 
誘われたその日から気軽に働けるし、あまりにも激務できつかったらそれっきりにすればいいし、元野球少年としてはタダで球場の中にいて野球を観られるのは最高なことなので、迷わず誘われた当日に友人と球場へ向かいました。
 
 

履歴書不要、原則的には学生バイト

私は神宮球場でビールの売り子をやっていました。
 
他にもジュースやアイスクリームの売り子などもあって、同じビールでも銘柄によって所属会社が違うので、必ずしも以下に書くルールが適用されていたのかはわかりませんが、上でも少し書きましたが、初めてでも働きたい日に集合場所まで行って学生証を提示すれば働くことができました。
 
但し、原則的には学生のみOKのバイトだったようで、高校生にしろ大学生にしろ学生証を提示できる人が働ける対象となります。とは言っても、学生時代からバイトをしていて学校を卒業してフリーターになっても売り子のバイトを続けている人はいたので、ここらへんもけっこうアバウトだったような気がします。
 
 

服装・髪型は自由

服装は現地で貸与されるユニフォーム(夏はなんとなく最初から汗臭い)に着替えるので、どんな格好で行ってもお客さんに見られたりすることもありませんでしたが、売り子のバイトは髪型や髪色、ピアスや肌の色も自由でした。
 
私が高校生の頃はガン黒とかメッシュのカラーリングが流行っていた時期で、いわゆるギャル男が売り子をやっていたりもしました。外見の縛りがないので派手な子にはありがたいバイトだったと思います。
 
外見の緩さというのは、恐らく私が大人になってから観戦客として球場に足を運んでも、未だに売り子の子たちはけっこう髪色とか派手なので変わってないんじゃないかと思います。
 
 

瓶ビールは重いし売れない

球場でビールの売り子をやっているというと、背中に背負える生ビールのタンクが頭に浮かんでくるかもしれませんが、私が働いていた神宮球場では何故か男子は瓶ビールを売っていました。
 
持ち運び方は背中に背負うようなタイプのものではなく、斜めがけで前を向いた桶に瓶ビールを詰め込みます。慣れるまではこれがけっこう重いんです。そして瓶ビールは生ビールではないため不人気です。
 
生が飲みたいというお客さんはなかなか買ってくれませんでした。やっぱりタンクで売っている生ビールのほうが温くもなりませんしね。でも、同じく生ビールではないはずの缶ビールを売っている女子の売り子はよく売れるんですけどね(笑)
 
 

基本給+歩合制

私が働いていた頃は1試合の基本給が3,000円でした。これは試合終了まで働けば誰でももらえるお金です。試合がテンポよく進行して2時間くらいで終われば、高校生にとっては時給換算でもけっこう割のいいバイトでした。逆に乱打線などで試合が長引くと割に合わなくなるという可能性も秘めていましたが…。
 
この3,000円の基本給とは別に歩合がありました。ビールを50本以上売ると、51本目からたしか1本30円の歩合がつきました。オマケで売っている竹輪にも歩合がついて、たしか1袋20円でした。
 
つまり、50本売れば最低限のコストをペイできるということなんですね。逆に50本以下の日は存在自体が不良債権になるので、チェッカーと呼ばれる指揮をする人(現場リーダー的な裏方の人)から圧力をかけられたりすることもありました。
 
 

常連さんを作ることが大事

歩合で稼ぐためにはたくさんビールを売る必要がありますが、たくさん売るために大事なことは自分にとっての常連さんを作ることです。シーズンシートなどで全ての主催試合を観に来ているお客さんもいますし、球場というのは意外にもお客さんのメンツが割りと一定です。
 
そういったよく球場に来るお客さんが、自分からだけビールを買ってくれるようになるとかなり大きいです。けっこうお客さんの中には、「この売り子からしかビールは買わない」というポリシーを持っている人が多いので、その売り子として指名されるように頑張れるか頑張れないかが、コンスタントに売れるかどうかの1つ分かれ道となります。
 
また、このように毎試合観に来るお客さん以外にも、たまたまきたその日限りでも特定の売り子からしかビールは買わないというお客さんはいるので、こういった短期的な常連さんの獲得と毎試合足を運んで買ってくれる長期的な常連さんの獲得、いずれも売れる売り子になるためには必要なスキルでした。
 
 


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基本的には女子のほうが売れる

体力仕事で夏は喉もすごく渇きますが、はっきりいって女子はけっこう稼げるバイトです。常連の獲得やその他にも売り子として必要な小技やスキルを兼ね揃えた男子の売り子なら女子よりも売れていたりしますが、基本的に同じ土俵でスタートしたらほとんどの場合、女子のほうが男子に大差をつけて売れるでしょう。
 
ビールはやはり男性のほうがよく飲みます。私も男性なので気持ちはよーーーーくわかりますが、わざわざ男子の売り子からビール買おうとは思わないんですよね。どうせ買うなら少しでも女子の売り子とコミュニケーションとれるほうがいいし、笑顔も癒されるし、汗臭い男子は頼むから近寄らないでくれというのが、ほぼ大体の男性客の本音でしょう。
 
というわけで、基本的に歩合の稼ぎは女子のほうが総じて多いと思います。中にはお客さんから車もらったりブランド品をもらっている女子の売り子もいましたし。。「あれ?これ何のバイトだっけ」って思ったこともあります(笑)
 
 

チップを意外ともらえます

きっと、女子売り子のほうがチップをもらうことが多いと思いますが、男子の私でもチップはけっこうもらう機会がありました。一番多いのは50円くらいのおつりだと酒が入っていて受け取るの面倒だからくれるというお客さんでしたね。
 
中には贔屓のチームが勝っているタイミングで1,000円くらいチップとしてくれる太っ腹なサラリーマンのお客さんもいました。私の経験で1日にもらった最高額は14,000円を1人のお客さんからもらった記憶があります。
 
特に野球を応援している感じのお客さんでもなく、美女二人を両サイドにはべらかして(笑)飲み目的できているようなお客さんでしたが、両サイドにいる美女の前でカッコつけたい心理もあったのでしょう?むさ苦しい野郎の私から4回もビールを買ってくれて、1回につき1,000円のチップをくれたのですが最後の1回はプラス10,000円という神様のようなオジサマでした。
 
ちょうど私はその時、給料が全額入った財布をなくした直後で…本当に本当にあれは一生忘れることはないだろう体験です。
 
 

働いた当日に前金で1,000円もらえる

正式なお給料は10日に1回くらいのペースで現地まで取りにいって手渡しされるという仕組みでしたが、働いた日に交通費?として前金で1,000円が手渡しで支給されるのです。
 
これは3,000円の基本給から内1,000円を前金で支給するということなので、正式な給料日は残りの2,000円+歩合が支払われるということになります。高校生でお金がなかったので、この前金の1,000円でも有難くて、これ目当てにお金がない日はバイトしに行っていました。
 
 

巨人戦と阪神戦の違い

神宮球場なのでセリーグの試合が開催されます。(当時、交流戦はありませんでした)一番ビールが売れるのは巨人戦です。まずシンプルに観客動員が一番多いからです。しかも巨人戦は会社の接待などでも当時は使われることが多く、あまり野球に興味がない人も観に来るのでやることがないからお酒をよく飲みます。巨人戦でどれだけ稼げるかが給料を多くとるための鍵でした。
 
巨人に次いで観客動員の多い球団はタイガースです。東京でもファンの数は本当に多いです。でも、意外とビールは売れません。これは恐らく客層が影響しています。タイガースファンのほうが熱狂的に野球を応援していることが多く、売り子に目がいかないというのもあるのでしょうし、ガラが悪い人が多いので時には神宮球場の売り子というだけでも目の敵にされたり…。。
 
「おい!ニーチャン!このヤクルトの犬がぁ!アホンダラー!いてまうど!お前のせいで藪が打たれたやろがぁぁ!」

こんな感じの罵声を浴びせられたこともよくありました。私は子供の頃からタイガースファンだったにも関わらず(笑)それにしても東京のタイガース戦なのに関西弁の人が多かったのはなんででしょうね?^^;
 
 

売り子上がりの芸能人

と言うと有名なのは「おのののか」さんですね。私とは世代も球場も違うのでどんな感じだったのかは全く知りませんが…。私が働いていた頃も後に芸能人となる子が働いていました。
 
名前は伏せますが、数年前までグラビアアイドルをやっていましたね。初めてテレビで見た時はけっこうビックリしました!でも、何というか売り子という仕事を続ける・けっこう売る女子の共通点は、「セルフプロデュースに長けていること」それから「けっこう自分の容姿に自信がある」子が多いと思うんです。
 
少なくとも、私が知っている女子売り子はけっこうそういう感じの子が多かったです。アグレッシブな感じなので芸能界とかなんとなく向きそうですよね。(芸能人やったことないからよくわからないけど)
 
 

おわりに

なんだか懐かしい話を書きました。夏は暑いし階段のアップダウンもきつかったけど、人との出会いはけっこうあったし3年間続けたバイトなので、今でも深く記憶に残っているバイトです(^^)
 
ちなみに、、ダイエットとかに良さそうなバイトに見えますが、そこはあまり期待しないほうがいいかも。。体力仕事だし試合が終わるのも平均21時とかなので、遅い時間についついガッツリ食べてしまって…場合によってはかえって太ったりします。
 
続編もありますのでよかったらこちらもどうぞ!
流入のある検索ワードを参考に『球場でビールの売り子をやっていた時の話』を更に掘り下げてみた | カキタクナッタラ

でででーさん
2017年2月21日はてなブログでカキタクナッタラ開設。2017年10月22日にWordPressへ移行しました。基本的に毎日更新。ウェブ・スマホなどIT関連のネタをメインにラーメンのことや雑談記事など幅広く書きます。たまに変なイラストを描いたりウェブ制作をすることもあります。
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